宅配水を専用サーバーとセットにして販売している中堅のウォーターサーバー会社。需要は多いものの、サーバー数万台を家庭に設置しなくてはならないビジネスモデルであるため、サーバーの仕入れ資金の調達が必要になります。各家庭で分割払いのためにローンを組ませる方法では、代金が低い割に契約が煩雑になり、審査に落ちる家庭も多く現実的ではありません。
そこで考案されたのがオーナーシステムという手法。資金力や信用力のあるオーナー個人、法人にサーバーを100台単位で購入してもらい、それに手数料を乗せて借り上げるという仕組みです。結果、数万台のサーバーの調達が可能となり、一気に拡販することが出来ました。一部のオーナーの調達にはローンを適用することができ、オーナーは現金を出すことなく、分割払いで製品を購入することができます。この場合、商材の一括損金処理も可能なので節税メリットもあります。この手法は様々な分野で応用されていますが、現在、オーナーシステムは金融商品とみなされ、第2種金融商品取引業の登録が必要になっています。